土佐の高知の桂浜へ到着
高知は年間降水量、日照時間とも全国トップクラス。県土周辺の約半分が海岸線だという海の県でもある高知は海岸ごとに表情が変わり景勝地が多い。中でもこの桂浜は月と海と歴史を見つめるこができる地であり、多くの物語の世界が広がる。高知市の南端にある位置し、はりまや橋からはバスで約30分。最後の5分はトンネルのように枝葉に覆われた高木の下を通り海岸へと降りていく。少し時空を超えた物語を味わってみたい。
・駐車場側から松の高木の先に龍馬像が見えてくる。焦る気持ちを抑えてスロープの遊歩道へと向かった。
龍王宮
・龍王宮の鳥居だ。その先に浜が見えてくる。龍王宮の世界へと。
月の名所の桂浜は、古くは勝浦浜だった
・古来より月の名勝地として名高い桂浜だ。「古くは嘉列浜、嘉津浦浜、勝浦浜などと記され色の浜ともいわれた。いつの頃よりカツウラがカツラと転化し、月の名所であることから月に生えると言われる桂の字が当てられ、桂浜となった。土佐藩五代藩主、山内豊房公の命名ともいわれる。」(竜王岬の石標より)
○竜王岬をバックに「桂浜」の石碑とともに記念撮影。
松とツワブキ
・長い年月風雨に耐えたであろう松並木を見ながら遊歩道を緩やかに上がっていく。足元にはツワブキの群生がみられる。毎年晩秋に、黄色花を咲かせるツワブキの花言葉は「先取り」。龍馬生誕の日の11月15日頃ちょうど見ごろを迎える。
遂に龍馬像を
・潮騒の音を聞きながら松並木の遊歩道を緩やかに上っていくと龍馬の背中が見えてくる。遥か彼方を見ているであろう後ろ姿は何を言わんとしているのか・・・。
龍馬と向き合う場
・龍馬像には、違う時代を生きた若者の2つの真実がある。先人たちの礎の上に私たちは何を築くのか。
高知ならではの冷菓
・暑い日のアイスクリンは最高!!
竜頭岬を臨み
・龍馬像の後は、竜頭岬に向かって階段を降りていく。一段ごとに波音が近くなってくる。竜頭岬の袂には丸みを帯びた大きな岩がある。 玉というものか。
岩に神秘を感じて
岩肌に手を当ててみた。冷たいが揺るがない力強さを感じる。楔を打ち込んだような跡は波による浸食だけとは思えない。力をもらえる玉だ。
○この岩を掌に玉のように乗せて撮影。
波と旅する五色の石
・五色の石は旅する石だ。有史以前、海底に積もった堆積物はプレートの運動によって日本をつくりあげた。四国を縦断するように流れる仁淀ブルーの仁淀川はそれらの地層を浸食してきた。その流れによって運ばれてきた小石は土佐湾へと流れ込む。この小石がたどり着いたのは、月の名所の桂浜だ。
休み処で深呼吸と瞑想
・浜を見渡せる休み処があるが遊歩道の隅に腰かけた。大きく深呼吸し少しの間瞑想。波の音がよく聞こえる。
○忘れず龍王岬を写真に。
8つの岩と石
・浜には8つの岩と石がある。玉岩、亀岩の他の石も長年波しぶきに洗われてきた石だ。遊歩道を散策しながら8個を数えながら歩いた。
世界一の亀岩
・波打ち際の岩はきっと世界一の亀岩だ。長年の風雨に耐え穏やかさを放つ姿は長寿を感じさせる。亀岩の長寿にあやかりたいものだ。
月の物語
(※土佐の中秋の月)
・日本に伝わる竹取物語。
・「いまはむかしたけとりのおきなというものありけり・・・」仮名による最古の物語です。竹取の翁が竹を切ると中から女の子が生まれてきた。女の子は成長し五人の貴公子から求婚を受けるが月へと帰っていった。この作者が諸説ある中で土佐の国司であり日本初のかな文日記として知られる土佐日記の著者紀貫之ではないかという説が。ならば紀貫之がみた同じ月を土佐で愛でるのも楽しけりかな。
龍宮の世界へ
・一礼
・竜王岬の入り口には龍宮橋がある。海にかかる石造りの橋は、海の世界へと導く。橋を渡り階段を登っていくと竜王岬だ。
お隣は海外
・土佐の偉人たちは、世界に目を向けてきた。坂本龍馬はもちんのこと、幕末期に漂流によってアメリカの捕鯨船に救助されアメリカに渡ったジョン万次郎等。土佐の海を真っ直ぐに南に向かうとインドネシアやニューギニア、オーストラリアへと。岬から沖合を臨んでみてください。この海の向こうには海外ぜよ。
水族館、ショッピング、食事へと
・桂浜水族館。土佐湾に生息する幻の魚「アカメ」など210種類の魚が飼育されている。
・土産物店では香ばしい香りのイカ焼きや柚香る柚飲料が楽しめる。
ちょこっと休憩
・遊歩道脇に、ノジバラを見つけた。とても可憐だ。