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谷本館長の稽古


■稽古に対する考え方や目標

(1)初段・二段と目標を持って稽古することは非常によい。
 しかし自分で満足しては駄目である。
 一つのことができると、それに満足するのではなく、さらに高みを目指して稽古しなければならない。
 ある技ができるようになっても、そこで満足するのではなく、やりにくい人とやるとか、もっと上手に捌くとか、自分で新たな目標を見つけて稽古しなければならない。

(2)合気道の技は、難しいものを稽古している。
 昔は、当て身を入れたり、足を引っ掛けたり、逆関節を決めたりして、相手を崩すこともよくあった。(谷本先生は前からも後ろからも足をかけるのも上手い。逆関節も上手い。恐ろしくよく効く。)
 しかしこれでは気持ちよく稽古できない。
 またそれ以上に技が上手くならない。
 関節も曲がる方向に曲げて相手を崩すのは難しい。
 しかしこれができれば、相手を簡単に崩すことができるし、当て身や逆関節も簡単にできる。
 またお互いに投げ合っても、気持ちのいい稽古ができる。

(3)大きく構えて、相手を自分の中心に導けば、相手は動けなくなる。
 力を入れたり、相手を投げてやろうとする(投げてやろうと思う)と、相手は自分の中心には入ってこない。

(4)有段者は有段者の稽古をしなければならない。

(5)いつも同じ相手と稽古していると、相手に慣れてしまい倒しやすくなる。
 そこで上達がとまってしまう。
 同じようにしても崩しやすい者・崩しにくい者がいたり、こちらが少し動けばすごく反応する者・こちらが大きく動いても反応の鈍い者と相手の反応はいろいろだ。
 お湯でも熱くなければ熱いと感じない者、ぬるま湯でも熱いと感じる者といろいろである。
 たくさんの人と稽古をして、どの人にも同じように技がかかるようにしなければならない。

(6)合気道は楽しくやらなければならないが、しかし、あまり面白くなくても基本をしっかりやらなければならない。
 五級の技がきちんとできれば、あとは何でもできる。
 いろいろな技がきちんとかかるのも基本技がきちんとできていなければできない。

(7)特に学生は、自分を守るために、最低限必要な筋肉をつけること。
 前に倒れたときにも両手をつくことによって怪我をしないように腕立て伏せをするとか、後ろ受身がきちんと取れるように腹筋や背筋を鍛えるぐらいはしなければならない。
 受身がきちんと取れるようになると、お互いに技を掛け合っても思いっきりすることができる。
 そうすれば技も上達する。
 ただし鍛えた筋肉で力任せの技をするとこれは上達しない。