壁
arc3後|2007.02.22
「前は瞬殺されちゃったもんね。まあ、エルクよりは粘れたからまだマシだけど」
「ってそこっ、余計な事を言うんじゃねえっ!」
突如名出しにされて反応したエルクに、アークとポコが同時に顔を振り向かせて言った。
「エルク。俺と勝負するかい?」
「エルク。僕と勝負したい?」
「うっ…」
いつでもリベンジ受けて立つよ、とばかりにステレオ放送で告げた二人に、エルクがひくっと頬を引き攣らせた。
「エルクさん…あの人たちに負けたんですね…」
「う、うるさいっ。こいつらが異常なくらい強いだけだっ」
「うわ、あんな事言ってるよ」
「エルクも酷いな。俺たちはほんの少しだけ、お前よりも強かっただけじゃないか」
「い…嫌味にしか聞こえねえぞ」
恥ずかしいやら悔しいやらで、途端に顔を赤くさせて唸るエルクを、アレクが複雑気に眺め遣った。
もしエルクさんと勝負して、それでもし、もしも結果が同じだとしたら――。
そこまで考えて、アレクは滅入りそうな気分を強引に浮上させて気持ちを切り替えた。
相手が悪い、と。立ちはだかる壁はまだまだ高くて遠いけれど、はっきり言って相手が悪すぎると思わなければ立ち直るものも立ち直れないような気がした。
「と言うか…絶対、僕は普通レベルだよな」
そうなのだ。それが当たり前なのだと思う。
ちょっとばかり彼らが、普通レベルよりも突飛すぎるのだと気を取り直して。
「うん…でもまあ、腕相撲に勝てなくても、戦闘能力で劣らなければいい訳だし」
はあ、と漏れた深い溜息と共に、アレクはこそっとエルクの隣に並んで声を笑いかけた。
「ってそこっ、余計な事を言うんじゃねえっ!」
突如名出しにされて反応したエルクに、アークとポコが同時に顔を振り向かせて言った。
「エルク。俺と勝負するかい?」
「エルク。僕と勝負したい?」
「うっ…」
いつでもリベンジ受けて立つよ、とばかりにステレオ放送で告げた二人に、エルクがひくっと頬を引き攣らせた。
「エルクさん…あの人たちに負けたんですね…」
「う、うるさいっ。こいつらが異常なくらい強いだけだっ」
「うわ、あんな事言ってるよ」
「エルクも酷いな。俺たちはほんの少しだけ、お前よりも強かっただけじゃないか」
「い…嫌味にしか聞こえねえぞ」
恥ずかしいやら悔しいやらで、途端に顔を赤くさせて唸るエルクを、アレクが複雑気に眺め遣った。
もしエルクさんと勝負して、それでもし、もしも結果が同じだとしたら――。
そこまで考えて、アレクは滅入りそうな気分を強引に浮上させて気持ちを切り替えた。
相手が悪い、と。立ちはだかる壁はまだまだ高くて遠いけれど、はっきり言って相手が悪すぎると思わなければ立ち直るものも立ち直れないような気がした。
「と言うか…絶対、僕は普通レベルだよな」
そうなのだ。それが当たり前なのだと思う。
ちょっとばかり彼らが、普通レベルよりも突飛すぎるのだと気を取り直して。
「うん…でもまあ、腕相撲に勝てなくても、戦闘能力で劣らなければいい訳だし」
はあ、と漏れた深い溜息と共に、アレクはこそっとエルクの隣に並んで声を笑いかけた。
玲さまのこの4人組+親分に魅了されぱなっしのソウでございます。まるで麻薬のようだ(本気で)
アレクは素直で可愛いし、ポコは格好いいし男前だし、アークは台詞少ないのにいいとこついてくるし、エルクはどうしようもなく可愛いし愛しいしw
なんでこんなに魅力的なのだろうか…っっ
遣り取りのテンポのよさも、描写も、なにをとっても尊敬するしかない!
どう考えても、やっぱり私にはもったいない素敵文章本当にありがとうございましたっ!
そして、こんな素敵な文章をお書きになる玲さまのサイトはコチラですw
あ、本文中に出てくるバレンタインのお話は[bitter sweet]だと思います。あちらもまた…ふふふ///お薦めですよ〜ww
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