「監査」とは、法令や社内規程などのルールが適切に守られているかをチェックすること。
日々行われている業務がルールに沿ったものかを判断するために、書類やデータを収集して監査の対象となる項目の有効性を合理的にチェックしていく。
内部(内務)監査は組織内部の人間によって行われる任意の監査のこと。
作中ではまりなの属する内調が警察組織とは別系統の組織として位置付けられているため、香川美純による内務監査は外部監査としての側面を持つ。
香川がどの組織に属しているかは明らかにされていないが、おそらくは警視庁の公安部に近い部署だろう。
職務とは言え身内であろうと容赦無くミスを突くことから大抵は憎まれ者ポジションとして描かれているが、香川の場合は個人的な感情も含まれているとかいないとか。
桂木探偵事務所所員。傲慢な自信家で「桂木探偵事務所のホープ」を自称している。
小次郎や源三郎のような探偵を「直感や勘に頼る古臭いタイプ」と唾棄しており、これからはデータやマニュアルに基づいた捜査方法を確立させるべきという信条の持ち主。
反面、データや理論を過信して自身の推理に陶酔して他の可能性を否定してしまう傾向があり、小次郎や源三郎からは探偵としての能力にやや厳しい評価を下されてもいる。
いじられキャラとしての一面が目立つが、いわゆる女たらしとしての一面を持ち合わせており、複数の女性と交際を持っている描写が作中で確認されている。
小次郎の情報源でもある茜とも肉体関係を持っており、彼女を利用して小次郎から情報を盗ませようとしたこともあった。
所長である弥生に好意を寄せており、小次郎と源三郎を失って独りで奮闘する弥生を「公私ともに支える」と豪語。
弥生もまた彼の好意に気付いて二階堂からのアプローチを拒まずにはいたが、小次郎のことを忘れ切れていない態度は明らかで、結局二階堂の申し出は弥生に拒否されることとなった。
これを機に彼は「所長を二重の意味で手に入れる」として桂木探偵事務所の乗っ取りを画策。
茜を使って小次郎にストールマン=孔からの絵画捜索依頼を持ちかけ、これを利用して絵画の原版を密かに入手。
小次郎や弥生を出し抜き、中東国家の大使館と繋がりのある「M」氏からの大掛かりな依頼を自らの手腕で達成したという事実を以て桂木探偵事務所の乗っ取りを目論んでいた。
だが本物のストールマン殺害現場に呼び出されて指紋や痕跡を残すという失態を演じ、殺人の容疑で指名手配されてしまう。
逃げ場を失った彼は絵画の原版を手に依頼主である「M」氏と交渉するが口封じに殺害された。
後の警察発表ではストールマン殺害を悔やんでの自殺とされるが、首を深く真一文字に切られていた上にエルディア軍正式採用のナイフが握られていたことから、
彼の死は自殺に見せかけた「テラー」による殺害として一連の王位継承事件の謎を更に深めることとなった。
CV:うえだゆうじ